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チェアサイドの一言(院長のつぶやき)

アクセルソン教授の講演会

2011年5月29日に歯科の予防の世界では、神様のようなアクセルソン教授の講演会に歯科衛生士とともにいってきました。

先生は、30年にわたる定期健診の結果

http://www.dent-yamaguchi.com/category/1223346.html

を世界に発表しています。
また、いまでは、一般的になったPMTC(専門家による機械的歯面清掃)を開発し普及させた先生でもあります。

一つの時代を作り、流れを作った方と直接お話する機会ももつことができ、スタッフ一同、予防の大切さを再認識した次第です。

こうした勉強の成果を日々の臨床の中に反映させるべく、努力していきますので、みなさん、期待していてください。

アクセルソン教授と

歯科衛生士の成長が頼もしく

半日×3回でシャープニングの実技講習を当院の歯科衛生士4人が受け始めました。
先日の9/15に一回目がありました。

シャープニングとは、日本語で「研ぐ」という意味です。
何を研ぐかというと、キュレットという歯石を取る道具です。
キュレットは、刃物なので研げていない状態で使うとかえって歯や歯肉を傷つけたりしてしまいます。

一流料理人の包丁が研げていないことはあり得ないように、キュレットが研げていないことは問題です。
講師の風見健一さんは、世界一のキュレットメーカー ヒューフレディー社に勤務の後、独立された方です。
http://www.sharpening.jp/ 

現在、大学の歯周病科を始め、歯科衛生士学校や、ステディグループなどに多数講師として招かれている日本におけるシャープニングの第一人者の方です。

さて、ここからが本題です。
実技講習が始まりましたが、講演もわからないことが多いし、実技にいたっては全く出来ないし、わからないし正直ちんぷんかんぷんでした。

衛生士さんに「わかってるの?」と聞くと、みんな大きくうなずいてわかっている様子。
風見さんにも、当院の衛生士は、かなりレベルが高いですよとお褒めの言葉を頂きました。

いままで、数多くの研修会に送り出してきましたが、信頼のおける方から客観的な評価として、当院衛生士のレベルを高く評価していただいたことはうれしい限りでした。

加えて、どの道もそうですが、その道を深く突き詰めていき、院長の僕も理解できないレベルまで彼女たちが到達してくれていたことが頼もしく、よく成長したなあと感じました。

日本においては、ともすると歯科医師の補助的な仕事の多い歯科衛生士ですが、お互いに専門をもつプロとして、患者さんの健康のために協力していける歯科衛生士が当院から育っていることに誇りを感じています。

どうか、これからもそれぞれが専門家、プロとして、患者さんのために向上していきますように。

咬み合わせ認定医を取得

咬み合わせ認定医を取得日本顎咬合学会の咬み合わせ認定医を取得しました。
HPでの宣言どおりに日本臨床歯周病学会認定医と日本口腔インプラント学会認証医のほうも取得できるよう精進いたします。

認定衛生士に受かりました

速 報

当院の2名の衛生士が日本臨床歯周病学会の認定衛生士の試験に合格しました。
認定衛生士とは、学会が認める研修に参加し、症例発表を通じた診査に合格したものだけに与えられる資格で全国でも100名余の衛生士しか合格していない資格です。

おめでとう! 石神さん・石山さん。これからも患者さんのために頑張ってね。

日本臨床歯周病学会の認定衛生士の試験に合格しました

特養ホームのお年寄りのお口の中を見て感じたこと

昨年7月の開業以来バリアフリーとなり、車イスのかたも自由にご来院できるようになったため、特養ホームや介護施設に入所しているお年寄りの方のご来院が増えてまいりました。

そうした人たちの来院理由はさまざまですが、お口の中を全体的に診査させて頂くとむし歯や歯周病で惨澹たる状況であることが多いと感じています。
きちんと治療すれば、お食事をもっとよく取れるのにと思うのに健康状態の問題や通院の足がないこと、呼吸や飲み込みといった機能も低下しているため歯をドリルで削ること自体に耐えられないなどの理由により最低限の治療にならざるを得ないことが少なくありません。
そうした場合の治療の多くが、入れ歯の作成や修理となるわけですがお年寄りの多くが入れ歯に対する適応能力が落ちていたり、入れ歯の粘膜へのあたりを緩衝してくれる唾液分泌も老化や内服薬の副作用により少なくなっており若い方のように入れ歯を使いこなせるか心配になってしまいます。
こうしたいわゆる終末期の歯科医療を考えるとき、在宅歯科医療の果たす役割はもちろん大切になってくるわけですが、在宅に持ち込める歯科医療器具にも限度があります。

私は、もっとも大切なのは、もっと若いとき、すなわち少なくとも中高年世代からかかりつけ歯科医で定期的なチェックとクリーニング(定期健診・メインテナンス)を繰りかえし、そもそもお口の中の状況をこれほど惨澹たる状況にしないような歯科医療のあり方がもっとも大切だと考えます。
悪くなってから治すのではなく、そうならないように予防管理することこそが必要になると思うのです。
当院は、そうした人たちの受け皿になり得るよう診療所を昨年新規開業いたしました。
信頼して定期的にきて下さる患者さんだけは、せめて、『うちに通院したおかげでいっぱい歯が残ったよ』と言ってもらえるよう、スタッフ一同、努力を続けて行きます。

いのちの授業

先日ラジオ・テレビなどでこんな授業があったら素晴らしいなと思ったことがあり、筆をとっています。

ただ、モンスターピアレンツではありませんので、このお手紙がリリーのよりよい教育活動を行ううえで、なにがしかの参考やひらめきにつながればとの思いでお便りします。

いじめなどの問題からいのちの大切さが叫ばれて久しい現状ですが、親の子殺しやその逆など、日々のニュースでは殺伐としたものを見ることも少なくありません。

日々、歯科医として患者さんの健康について考えている立場からも、どうしたらその大切さが伝わるかなと考えておりました。

あるとき、ラジオから茨城県では、「捨て犬の日」(名前は定かではありません)があると聞きました。何かの事情で飼えなくなった犬を保健所が引き取りに着てくれる行政サービスだそうです。

引き取られた犬は、確か3日か5日後に処分されるそうです。

以前テレビで処分される犬の檻(牢屋のようなかんじ)を見たことがあります。

たしか3つ部屋があり、最初、捕まえられた日に入る部屋、その翌日になると

隣の部屋に犬たちは移動させられ、また、次の日になると3つ目の部屋に移動させられ、

そして、最後の日には、ガス室のようなところで処分されるということでした。

犬もそうした運命を知ってか、檻の中で、泣き叫んでいた映像が痛々しかったのを覚えています。

確か、茨城県だけでも何千匹近い単位で毎年処分される犬や猫がいるとか。

それに比べ、アメリカでは、野良犬を保護・再教育し、里親に渡す仕事が社会活動として認知されており、そうした協会への寄付により、そのスタッフへの報酬も支払えるということでした。また、一般の国民も犬を買う際は、ペットショップにいくのではなく、そうした協会に犬を引き取りに行くという人がかなりいるそうです。

それにひきかえ、日本では、「捨て犬の日」がある現状。

これがあるおかげで、犬の飼えないマンションに引っ越すからとかいった簡単な事情でも気軽に、いのちが処分されている現状は、アメリカに比べあまりにも寂しいと感じました。

結局のところ、大人のわれわれも、野良犬を見てもそれをひきとるところまではいかないのがほとんどではないでしょうか。

予防接種代やえさ代がかかるとか、うるさいとか、何かしら言い訳をつけてそれを避けているのではないかと思うのです。

「いのちは大切に」とは、誰でも知っていても、野良犬を引き取るまではいかないにしても、せめて、一度飼った犬は、最後まで責任を持って面倒見るべきだと思うのです。

行政サービスとして、「捨て犬の日」があることに対し批判があるようです。

しかし、最も大切なことは、小さいうちの教育だと思うのです。

総合学習の時間などを利用して、例えば、捨て犬の頭数や、アメリカの保護活動の現状を調べたり、社会科見学で、保健所で処分を待つ犬を実際に見学すること、そして、それを見て子供たち自身が感じたことを、討論し、発表しあう・・・。

そんな試みが出来たら素晴らしいなあと勝手に考えてしまい、このお便りになっています。

学校には、教えなくてはいけないことがたくさんあること、授業計画などは、年間で既に決まっていることなどはわかっております。何かの参考となれば幸甚です。

 

学校歯科検診で『治療勧告!?』

そろそろ歯科検診の時期になってきました。
そこで、日本の歯科検診について思うことを今日は書いてみたいと思います。

歯科の2大先進国であるアメリカと北欧の国の歯科検診は、だいぶ様相が違います。
北欧の国は、「高福祉・高負担」国家が多く、歯科治療費も成人するまでは、矯正も含め無料の国もあると聞きます。したがって学校歯科保健活動においても、スクールデンティストといって、学校内に専属歯科医を配置し公衆衛生的に徹底的に予防しようとしています。
フッ化物の使用やシーラントも積極的です。

一方、自由の国アメリカは、自己責任の国でもあるため、予防は個人にゆだねられており、個人がかかりつけ歯科医で定期的なチェックとクリーニング、いわゆる定期検診を受けることで子供の口腔の健康も守っています。つまり、学校での歯科検診などは基本的にありません。

そこでわが国日本です。わが国でも平成10年よりCO/GOといって、むし歯や歯周病になりそうな状況を見つけ出し、そうならないように指導するという体制になっていますが、基本的には、むし歯や歯肉炎などを見つけ出し、それに対して治療勧告をするという形になっています。 

しかし、検診の状況はいまだ劣悪です。例えば、照明が暗い・歯の上の唾液をとばすエアーがない、子供が歯を磨いていない、単針などを使った触診ができない、レントゲンやレーザーなどを利用した診査機器もないなどです。診療所でおいてすら、視診でのむし歯の検出率は、7-8割というデータがある中でそうした劣悪な環境の学校歯科検診では、きちんとむし歯かどかの診断は不可能です。あくまでもおおまかなふるいわけをしているにすぎません。

学校歯科保健活動において学校歯科医は、CO/GOなどの児童生徒に対し、適切な指導助言を行うことになっていますが、検診のときしか学校に行かない歯科医がほとんどではないでしょうか。
はえたての永久歯は、大人のわれわれが持つ永久歯と違い、むし歯が急速に進行しますし歯髄が近いのですぐ神経を取ることになりかねません。穴ができてからでは、もうかなり重症な場合も少なくありません。

でも、学校での検診では、明らかに穴でないとむし歯とはしないようになっています。
「疑わしきは罰せず」です。従って、本来レントゲンなどで見れば治療が必要な歯でもむし歯なしとなることも多いわけです。

ところが、保護者の方から見ると学校でむし歯なしなら歯科医院に行かなくていいやといった感覚があるのではないでしょうか。
歯科医院に行くのは、学校から治療勧告(治療のすすめ)をもらってからでいいやみたいな感覚です。

学校に歯科医と治療用のユニットを設置し、徹底的に予防を行う北欧。

逆に学校では何もしないアメリカ。

日本では、何か、ちぐはぐです。

精度の低い検診を信じ、歯科医院に行くのは、学校からお知らせをもらってから・・・。
治療が必要かどうかを診断するのは、学校ではなく、診療所・病院です。
そして、是非、日ごろから歯科医院を悪くなる前から、定期的なチェックとクリーニング(定期健診やメンテナンス)のために利用し、お口の健康を守っていってください。

「歯周病治療がどんなに進んでも」

ここ10数年で歯周病治療はずいぶん進歩したといわれています。
インプラント、歯周病細菌の遺伝子レベルでの検査(PCR-INVADER法やP.g菌の菌株fimAタイプの検査)やそれに基づく抗菌療法、歯周組織再生治療マイクロスコープを使ったプラスティックサージェリー・・・)それでも、ひとつだけ変わらないものがあります。
それがなければ、歯が救えないという大切なものです。

何だと思いますか?

それは、患者さん自身のプラークコントロールです。患者さんご自身が、きちんとプラークを落とし続けてくれないと決してよい予後は期待できません。これに関しては、多くの文献・研究で確認されています。

従って、歯ブラシを中心にしたブラッシング指導にも当院は力を入れていきます。歯周病に関する限り、患者さんは治療を受ける立場であると同時に自分でプラークをとるという意味では治療する一員でもあるわけです。歯周病治療がどんなに進んでも、おそらくこのことだけは永遠に変わらないでしょう。

歯周病検査の必要性

「歯周病治療におけるプロービング検査(歯周ポケット検査)の重要性について」

初診時に治療計画のカウンセリングをしていて驚くのは、歯周病治療におけるプロービング検査(歯周ポケット検査)について知っていたり、きちんと説明された記憶のある患者さんが極めて少ないことです。臨床実感では、1%もいないのではないでしょうか。

この検査は、もう10年以上前から、歯石をとる前には必ずしなくてはならない保険治療の約束事なのですが、これについて、きちんと知らされていないようです。
歯石をとってもらったことがある人は多数いるのですが、検査については知らないのです。

歯周病は、歯と歯茎のすきまに歯周病原菌がついて、LPSなどの毒素を出すことにより、歯周ポケットが出来、それがだんだん深くなる事により歯を支えている組織が徐々に失われる病気です。
いったん歯周ポケットができてしまうと、その中のお掃除は歯科医院でしか行えないため、ホームケアだけでは限界があります。

そして、歯を支えている骨や歯周組織が破壊されるのは、歯周ポケットからにいる細菌がだす毒素や化学物質によるため、歯周ポケットの中をきれいにしなければ歯周病の治療とはいえないわけです。

ところが患者さんの多くは、目に見える歯茎の上の部分の歯石や汚れを取ってもらえばよいと思っているのです。
それでは、歯石などをとる器械(超音波スケーラー)をやみくもに歯茎の中、つまり、歯周ポケットに突っ込めばよいかというと、2mm以内の歯周ポケット(正確には、歯肉溝)に道具を入れると、逆に、歯を支えている歯周組織が破壊されることがわかっています。

従って、手用器具または器械で歯石をとる前に、歯肉の中に道具を突っ込んでいい場所とそうでない場所を最低限検査する必要があるのです。
この検査では、歯周組織を傷つけないように、プローブという先端の丸いものさしを使って、歯周ポケットの深さやそこからの出血(BOPといいます)、歯の動揺度、プラーク付着状態などを検査します。

ちょっといい話―スタッフが見せてくれた優しさ―

先日、70代をすぎた大変怖がりの患者さんの治療をしていました。

Brを2つ形成し型をとる予定だったのですが、治療の合間合間、大変お疲れになってるご様子でした。

私が、ちょっと席をはずし患者さんのところに戻ってみるとうちに就職希望で体験就業中のスタッフが、患者さんの肩をもんであげていました。

患者さんは、今まで私が見たことのない大変うっとりした表情で、笑って「ありがとう」と言っていました。

私もそうした気遣いに感心するとともに、スタッフに感謝の言葉を述べ、朝のミーティングのときに全員に報告し、これから患者さん応対のお手本にしようと述べました。

人の手のぬくもりって、言葉以上に何かを伝えてくれるものですよね。

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